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日本人の癌多発はコーヒーが原因?



◆コーヒー愛好家の方には申し訳ありませんが、私は昔から仲間と喫茶店に行ってもコーヒーを飲むことは殆どありませんでした。行きつけの店には日本茶を出すところもあり、大抵は紅茶かトマトジュースなどにしていました。どうもコーヒーは自分の体質に合わないようで、特に二日酔いの朝などにコーヒーの臭いを嗅ぐと吐き気がするのです。こんな真っ黒で苦いものを飲み続けていると、そのうち癌になるのではないかとずっと思っていましたが、やはりそれが現実になったようです。




カリフォルニア州 コーヒーへの発がん性警告表示を命令

By
mashupレポーター

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2018-03-30

NPO団体がコーヒー販売各社を相手に2010年に提訴した裁判に判決が下った。

ロサンゼルスにある州裁判所は、スターバックスなどコーヒー販売業者に対し、発がん性のリスクを表示するよう命じた。
コーヒー豆のロースト過程で生じる化学物質に、州が定める発がん性物質が含まれる。

スターバックスらは、コーヒーに発がんリスクがないことを裁判で立証することに失敗した。
28日、カリフォルニア州ロサンゼルス上位裁判所は、スターバックスなどのコーヒー各社に対し、発がんリスクを警告する表示をするよう命じた。

スタバ

原告のNPO団体「毒物教育・研究委員会(The Council for Education and Research on Toxics)」は、発がんリスクのある化学物質がコーヒーに含まれることから、コーヒー各社が消費者への通知を義務づける州法「1986年安全飲料水および有害物質施行法(プロポジション65)」に違反しているとし、2010年にスターバックスなど90社を相手に訴えを起こしていた。

コーヒー豆のロースト過程で生じるアクリルアミドは、発がんリスクがある物質としてプロポジション65の対象化学物質の中に含まれている。

原告はコーヒ各社に対し、対象となる化学物質の除去、あるいは表示することに加え、罰金の支払いを求めている。

これに対しコーヒー各社は、コーヒーに含まれるアクリルアミドは発がんの要因とはならないレベルの分量であることから、州法の違反には当らず、健康へのメリットが勝ると反論していた。しかし、エリフ・バール(Elihu Berle)判事は、被告がコーヒーの消費が人々の健康に役立つとする十分な証拠を提供できていないことから、立証責任を十分に果たせなかった、と判決の理由を述べた。

原告の弁護士、Raphael Metzger氏によると、すでに多くの会社が和解に応じ、発がんリスクを警告する表示を行なっている。中でも7-Elevenは90万ドルの支払いに応じているほか、ガソリンスタンドのコンビニエンスストアを運営するBP West Coast Productsは67万5,000ドルの支払いに合意している。一方、スターバックスは裁判結果を待っていたという。

被告には4月10日まで不服申し立ての期間が与えられているが、判決が覆る可能性は低いと見られている。

判決に対し、全米コーヒー協会 (NCA National Coffee Association)のウィリアム・マレー(William Murray)協会長は、「コーヒーは、これまでに何度も証明されているとおり、健康に良い飲み物である」とし、「訴訟はポロポジション65を愚弄するもので、消費者に混乱を与えるものだ。公衆の健康改善になんら資するものではない。」と反対を述べている。

https://www.mashupreporter.com/coffee-cancer-warning-label-california/





◆昔は会社の取引先訪問をすると、必ずお茶が出されたものですが、最近ではコーヒーが出されることが多くなっているようです。日本人の二人に一人が癌になっていると言われていますが、これも原因の一つかもしれません。不思議なことに欧米での癌患者は減少しているのに日本だけ癌が特出して多くなっているようです。

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◆現代の日本人は食生活の欧米化が進み、肉の摂取量は50年間で約10倍、脂肪分は約3倍にも増えたと言われています。逆に野菜や果物の消費量は減り、米国を下回っているし運動量も少ないことが指摘されています。

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◆そもそも、肉食の欧米人と雑穀食の日本人では体質が異なるので、同じ食事を摂っていても、日本人のほうが糖尿病になる確率が高いと云われています。また糖尿病になると、インスリンの血中濃度が高まり、これが癌細胞の増殖を促す作用があり、発癌リスクが2割ほど高まるとも云われています。

◆昔から健康を保ちたいなら地産地消を心掛けよと言われていますが、食のグローバル化が進む中で地元産のものだけでは食材を賄いきれない世の中になってきました。我が家のような貧乏世帯では安売り専門スーパーの、中国人でさえ食べないと言われる中国産食品を、どうしても買わざるを得ない切羽詰まった状況に追い込まれています。コーヒーもさることながら、私たちは世界中から得体のしれない怪しげなものを身体に入れ続けているのですから、二人に一人が癌にかかり、三人に一人が死んでいるとしても不思議ではありませんね。テレビのげっぷが出そうなグルメ番組も癌を助長しているのでは?

バカ盛


▼猫なのに、人間のまねなんかするんじゃニャイ!

仲裁図

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無駄ではなかった今回の入院


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◆連れ合いが顔面帯状疱疹に罹り1年7か月。お岩さん状態だった顔面もわずかに人間らしさを取り戻してきましたが、相変わらず頭と顔右半の激痛は続いており痛み止めもほとんど効かないようで自室に引きこもり、3度の食事と3日に一度の風呂以外、殆ど階下に降りて来ない状態が続いていました。

◆完治の目途がつかないまま、今度は私の入院。困るのは残された連れ合いです。病気のために視力を失い、眼鏡をかけるとひどく痛むそうで、買い物は勿論、台所に立つこともなかった1年半。何とかトイレとシャワーくらいは使えますが、すっかり自立心を失ってしまっているように見えました。

◆だから、これから私は入院するので、自分で食事をしなければならないよと言い聞かせると「分かった、大丈夫、自分でできる」という返事が返ってきました。それを聞いて安心したわけではありませんが、とにかく私が退院できるまで約2週間、レンジで温めるだけで簡単に食べられる冷凍食品や魚や果物の缶詰め、野菜ジュース、日持ちがする根菜類や卵、豆腐などを沢山冷蔵庫にしまい、缶詰めのプルトップを引き上げるのが困難かもしれないので、先の尖ったラジオペンチも用意しました。


◆そうして娘に送ってもらって、入院。結構ハードな手術でしたが、スパルタ式リハビリのお陰で一週間ほどで体を一人で動かせるようになりました。
そうなると一人でいる連れ合いが気になるので、時折ケータイ電話をかけると、「今日はキャベツを茹でてポンズで食べた」とか「寒いけど、冷や奴とラッキョウ漬けだけ」などと云う答えしか返ってきません。

◆病院で出される食事もまずいが、なんとも寂しい限りの食事情のようです。しかし、食べようという気があれば食材は何でも揃っているわけで、食べようとしないのは本人にその気がないからです。だったら病人の俺がそこまで心配する必要もあるまいと、それ以上心配をするのを止めました。

◆直腸を20センチもカットして肛門近くで縫合したことで、脳と腸の情報疎通がうまく行かなくなり、困ったことが起きるようになりました。
なんと5分に一度便意を覚えるようになったのです。しかも、それが小便」なのか大便なのかの区別がつかないのです。とにかく便座に腰掛けてみると小便だけしか出ない。その5分後もまた同じ。
そして次の5分後のことです。また小便だろうと高をくくって便器に座らず立小便をしようとした途端、プスッという嫌な音とともにパンツに軟便が落ちたではありませんか。アッチャー何ということだ!俺としたことが・・・・これまで生きてきた人間としてのプライドが根底から崩れ落ちる思いでした。

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◆しかし、そのまま立ち尽くしていても始末が付きません。両脚に汚物が着かないよう、おそるおそるパンツを下し、裏返してそれを便器に漬け、流れないようにしっかり摘まんで3~4度水で振り洗いをして、汚物が流れたところで洗面所へ持っていき、洗顔石鹸で揉み洗いすること3度。これを堅く絞って病室の手すりにかけて自然乾燥。やがてこのパンツは非常用として、次のアクシデントのはき替えとして大変役立ちました。入院中、何度かこういうことがありましたが、主治医いわく「それはよくあることです、あれだけの手術をしたのですから、あって当たり前。そのうちに治りますよ」ということでした。

◆そして退院の日、娘の車で連れ合いが迎えに来てくれましたました。久しぶりだから何か食べて帰ろうかという話になったのですが、私はまた5分に一回の恐怖が蘇り、一刻も早く家に帰りたいと云ったのですが「レストランにもトイレはあるよと」いう二人の説得で通りすがりのドライブインで食事をすることにしました。帰りの車の中でまた悪夢が襲ってこなければいいが・・・そればかりが気になって食事が喉を通りませんでした。しかし幸運にも車中では何のハプニングも起きず、無事帰宅することが出来ました。


◆帰宅した翌朝7時すぎ、階下の台所から物音が聞こえてきます。何事だろうと降りてみると、なんと連れ合いが何か作っているではありませんか。どうやら私のために朝食を用意しているようなのです。献立はレタスとウインナーソーセージのを炒めもの。そして豆腐の味噌汁とレンジでチンするパックご飯。頭が痛い、顔が痛いと言いながら、懸命に菜箸を振るっているのを見ると、これまでのような身勝手な横着者というイメージが消え、今までの見たことがない「いじらしさ」のようなものを感じさせるようになった。そんな気がするのです。

高齢者

◆この時から彼女の中に何か大きな変化が起きたような気がします。入院中の生活リズムがまだ残っているせいか、朝7時半、昼12時、夜6時という配膳に合わせ、そのリズムで何か食べなきゃあという気になります。ところがこの日以来連れ合いは私のリズムに合わせようと懸命に努力をしているようなのです。私が台所に来る前に何かを作ろうとするようになったのです。ただ、昔のように様々なレシピをこなす能力は衰えて、難しいものは出来ません。だから私が手伝いながらなんとか食べられそうなものを作っています。昨夜は冷凍たこ焼きと、冷凍シュウマイだけ。

タコ焼き


◆7時半、今朝は味噌汁と竹輪の煮物に白菜漬け。これだけでも彼女にとっては精一杯の朝餉なのでしょう。
今日は天気がいいから布団を干して、散歩にでも行こうか、桜が満開だそうだよ」わたしがそういうと、珍しく「行こう、行こう」と二つ返事で喜んでいました。体力気力が衰えているのは自分でもよく分かっていますが、桜を見るには数キロ先の運動公園まで車を使わねばなりません。細心の注意を払って公園まで行くと、まさに春爛漫、ソメイヨシノが咲き乱れ、物狂おしい馥郁とした香りがあたり一面を包んでいます。西行の句に「願わくば花の下にて春死なん、その如月の望月のころ」と言うのがありますが、人の心は時を超えて通じあえるものだとつくづく感じました。

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◆今日はどうやら5分おきの恐怖から解放されているようなので川沿いの桜も見ようと、もう少し足を延ばしてみました。土手に咲く桜も見事なもので、ガラケーで自撮りをしようとしていたところ、我々と同年配とみられる散歩中のご婦人が、シャッターを押してあげましょうかと声をかけて来られました。私はちょっと躊躇いましたが、連れ合いがお願いしますと云ったのには驚きでした。そういえばもう何十年も二人で写真など撮ったことはありません。ご婦人は「もう少し寄り添って」と手で動きを示し、シャーターボタンを押すや、にっこり笑って「なかなか好いですね」といって去って行かれました。

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◆春爛漫の花の下に立つ痩せさらばえた老人と容貌怪異な老女、その最期の道行きを飾る葬送のための花。同期の桜ではないが、ともに散るか櫻花。そう思えてならない一枚の写真が残されました。

▼色んな意味で今度の入院は無駄ではなかったんだニャア・・・・

桜と猫


たくたく先生、コメント有難うございます。



◆昨日、直腸癌手術の翌日から、問答無用のダイハード・リハビリで死ぬ思いをしたと書きました。そして、あれは患者を寝たきりにさせないためだとも書きました。しかしそれはに認識不足であり、間違いであると外科のお医者様から納得がいくコメントを頂きました。世の中には私と同じ状況に置かれてている患者さんたちが沢山いらっしゃると思いましたので、先生のコメントを転載させていただきます。

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>おかえりなさい

たくたく

いつもですが拝見しておりますが、コメントさせていただくのはこれが初めてです。
私は外科医です。唖然坊さんの記載から状態は目に見えるようにわかりました。
大きな合併症なく退院されたことをホントに嬉しく思います。

ひとつ、術後のリハビリについて、誤解されているのか、主治医の説明不足なのかわかりませんが、コメントさせていただきます。術直後からリハビリを開始するのは、癒着による腸閉塞の予防と、食事摂取を早く開始するためです。寝たきり予防ではありません。
術後に、腹痛にまかせてベッドで安静にしていると、お腹の中の臓器、特に小腸や大腸が癒着を起こします。これは生理的な反応であり何も悪くないのですが、そのために臓器たちはまるで大量の接着剤で固められたように一塊になります。

そうすると、自由に動けるはずの小腸が、あまり動かなくなり、食べたものがすむーずに流れていなかい、腸閉塞となるのです。それは癒着が完成してしまったらもう治せないのです。そのあと何度も腸閉塞に苦しむことになります‼医療者はそれがわかっているので、癒着が固まってしまう前にリハビリを開始して、出来るだけ余計な癒着を起こさせないようにリハビリを強いるのです。ですから、私も術前から患者さんに、『術後は、経過がよければスパルタです。』とお伝えしています。
ただしリハビリ前に痛み止をあらかじめ使用しますが。

そしてもう1つ、早期リハビリ開始により、腹筋や背筋などを使うこで消化管も刺激されます。これにより麻痺していた消化管の蠕動が亢進し、ガスが排出され、食事を摂取しても大丈夫、となるのです。

現在ではこういう考えのもとに術直後からのリハビリが行われています。
少しでも唖然坊様の心が癒されればと思い長々と綴らせていただきました。



◆たくたく先生、スパルタ式リハビリの意味がよく分かりました。本当にありがとうございました。医療現場に携わるお医者様や看護師の方々は本当に患者のことを第一に考えていらっしゃるようで、とても心強く感じました。

◆しかし同時に医療行政を牛耳る行政当局には疑念を抱かざるを得ません。近頃はネットのお陰か、モリカケ問題で文科省、厚労省、財務省など行政機関の闇が次から次と暴かれ国民の信頼は大きく失墜しています。


◆特に厚労省は多国籍巨大製薬会社の支配下にあり、HIVワクチン、子宮頸がんワクチン、猛毒抗癌剤などを承認して、ビッグ・ブラザーの計画通り60億人を殺す片棒を担わされているのではないかとの疑惑を持つお医者様たちが沢山現れています

公労部会


◆先日NHKのタモリの番組で、IPS細胞研究でノーベル医学賞を受けられた山中伸弥教授も現代医学の進歩について「我々が大学で習ってきたのは一体何だったのか、考え直す時期に来ています」と云っていました。AIの時代に入り医学も大きく変わって行かざるを得ないということは、医療現場にいる人々なら肌身で感じている筈です。

◆しかし変わらないのが、銭のやりくりにしか興味がない財務省や厚労省の役人たちです。政府の借金1千数百億、税収は伸びず毎年赤字予算が積み上がり、財政健全化など絵に描いた餅、絶対不可能だと役人たちはみんな知っているのです。医療福祉の財源が枯渇し、財政的にこれ以上維持できないとなれば大型増税するか、それが嫌なら医療福祉予算をバッサリ切り捨てる外はないと役人たちは究極の二者択一を国民に迫っています。

◆つまり、年寄りが長生きし過ぎということでしょう。行政は医療保険料を値上げし、気楽に病院へ行けないようにして寿命を縮めるような施策も考えているようです。


◆今回の入院で私が痛感したことは「患者を寝たきりにしないためのハードなリハビリ」も実は、手術後の患者に七転八倒の苦しみを味合わせ、」あわよくば無駄飯食いを早く殺し、医療費を削減することが目的の、鬼の厚労省が仕組んだ陰謀ではないかと、ふと思ったからです。

リハビリ

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◆日常的な主流メディアの嘘に曝されていると、本当のことが知りたくなります。するとどうしてもオルタネティブ系の情報を追いかけ、マスメディアの嘘をほじくり返すような習性がついてしまいます。しかしオルタナティブ情報には出鱈目なものが多く、うかうかすると逆に騙されてしまいます。ネット時代は真偽を見極める心眼が必要ですね。

◆悪名高き厚労省を疑うあまり、つい現場の先生方を疑って申し訳なく思います。
たくたく先生御忠告有難うございました。


▼人間は何でも疑う、悪い癖があるからニャア・・・


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ただいま戻りました。



◆約一月に渡る休筆で読者の皆様には、大変ご心配おかけいたしましたが、お陰様で昨日やっと退院することができました。お休み中にも拘らず暖かいお見舞いのメッセージを残して下さった方々に心より感謝申し上げます。

ただいま

◆2月に血便が出るようになるまで何の自覚症状もありませんでしたが、念のためホームクリニックに内視鏡検査を頼んだ結果、明らかに大腸に悪性の腫瘍が確認できました。医師は念のために腸内の細胞を採取して検査機関に確認検査に出しましたが、その結果がでるまで15日。戻ってきた結果は間違いなく悪性腫瘍、つまり癌であるという答えでした。

◆主治医は早速総合病院で手術を受けるよう紹介状を書いてくれ、検査結果を同封した封筒を渡してくれました。私は翌日それを持って総合病院へ行き、それからCTスキャン、レントゲン、MRIなどいくつもの検査を受け、癌は肛門にに近い直腸に出来ていることが分かりました。開けて見なければ分からないが最悪の場合人工肛門になる可能性があるとのこと。それだけは何とか勘弁していただきたいと、担当医に泣きを入れると、何とか努力してみましょうという返事。かなりなショックでした。

◆癌にはいくつかの段階(ステージ)があります。胃カメラや内視鏡で検査するとポリープが発見させれることがありますが、それらは0~4までのステージがあると定義されています。

ステージ0 がん細胞が粘膜内に留まっており、リンパ節に転移していない。

ステージ1 がんの腫瘍が少し広がっているが筋肉の層までで留まっており、リンパ節に転移はしていない。

※この段階では、良性腫瘍と呼ばれ内視鏡のワイヤーで簡単に切除できますが、ステージ2以上になると開腹手術が必要になります。

ステージ2 リンパ節に転移はしていないが、筋肉の層を超えて浸潤している。または、がんは広がっていないがリンパ節に少し転移している。

ステージ3 がんの腫瘍が浸潤しており、リンパ節への転移が見られる。

※ステージ3までなら手術が可能です。しかし・・・

ステージ4 がんが離れた他の臓器へ転移している。

※こうなるともう手術は無理だとされ、残された治療法は抗癌剤と放射線治療以外の道はないと言われています。ステージ4の状態はがんの種類によっても異なりますが、癌が元の病巣からはなれて、遠くの臓器にまで転移した状態になり、元の病巣だけを切除しても予後の改善は期待できないので切除手術は難しいとされています。


◆私の場合かなり大きな悪性腫瘍が発見されましたが、幸いなんことに腫瘍はステージ3でしたので辛うじて手術が可能でした。
担当医は、手術の方法は二通りあり、従来の開腹手術と内視鏡による手術方法があり、どちらを選ぶかはあなた次第と二者択一を示されましたが、以前の胃癌手術による傷跡がみぞおちから臍まで、まだはっきりと残っている状態で更に臍から膀胱まで切開すればYKKのジッパーか、地図のローカル線みたいな傷跡が残るし、入院時間も長くなり、体力的に消耗しそうなので腹腔鏡による施術を選びました。ただしこれは目視ではなく手探りで行うわけですから、相当熟練した医師でないと命の危険が伴います。幸いこの病院にはかなり優秀な若手の医師がいて、私は彼に命を預けることにしました。


◆看護師に伴われ手術室に入りましたが全身麻酔が効き、その後のことは何も覚えていません。目が覚めるとICUに居ました。その翌日病棟へ移されましたが、その部屋は実に清潔で快適極まる個室でした。うすぼんやりした意識の中で看護師さんに「人工肛門ですか」と問うと「ご安心ください、人工肛門ではありませんよ」という返事。まさに天に先祖に、執刀医に大感謝の一瞬でした。

◆意識がはっきりすると自分が置かれている状況が分かってきます。左腕に点滴のチューブ、左わき腹に腸内に溜まった血と廃液を排出するドレーン、そして排尿袋等のチューブだらけで身動きもできない有様。腸内は完全に空っぽの状態なのに全く空腹を感じません。これはブドウ糖点滴のためですが、お陰で排便の必要は無くなるのです。これこそ文字通り「便利」というのではないでしょうか。人間の労苦のほとんどが飲み食いと排泄に費やされていることを考えると、人生とは実に不合理であり、不便極まりないもののように思えます。

◆子供のころ年寄りから聞いた言葉を思い出しました。「人間とは食うては出し、出しては食う、所詮5尺の糞袋。何ほどのことやあらん」という自虐的諦観です。昔の日本人は皆小柄でした。平均身長5尺、約150センチ程度でした。しかしトンスルを愛する朝鮮人と違って、日本人は徹底してプライドが高く糞を汚いものと、汚らわしいものと認識していたのでしょう。当時はそれをみんな面白がっていましたが、現代は「人権尊重最優先」の時代ですから、人間を「糞袋」などと表現するのはトンデモない暴言だと散々な目に会わされるかもしれませんね。


◆これまでの常識では手術後数日、或いは一週間程度の安静が必要とされていましたが、最近医療ではどうもそれは正しくないようです。
手術の翌日、気の毒なほど委縮した陰茎から尿管がいきなり見目麗しい看護師さんの手によって引き抜かれ、何とも言いようのない恥じらいを感じた束の間、体操のお兄さんのようなマッチョな青年が現れて「さあ起きてください、リハビリです」ときた!

◆冗談ではない、直腸を20センチも切り取って縫合したばかりではないか。体をよじらせてベッドから起きるなんてとても無理だと断るとリハビリマンいわく、「大丈夫、私が手伝いますから」と云う。問答無用で、体を横にして、ベッドの鉄柵に掴まって足を外へ出し、上体を起こそうと精一杯力を籠めると、腸が裂け、死ぬのではないかという程の激痛が走る。それでもリハビリマンは無理やり私を立たせるのだ。点滴のポールを持たせ、腸内からの廃液を出すドレーンを首から下げさせ歩けという。

◆「とにかく、ナース・ステーションまで行きましょう、そこで折り返します。今日のリハビリはそれだけです」
それだけだと簡単に言うが、立っているだけでも容易ではないのに20メートル以上あるナースステーションの往復となどとよく言うわ、この野郎!ムカついたものの反抗できず云われるままによろけながらなんとかノルマは果たしましたが、ベッドに横になるときもまたもの凄い激痛です。本当に縫合した腸が破れたのではないかという恐怖が走りました。

◆こうしたハードなリハビリは、患者が寝たきりにならないようにとの配慮から行われていているらしいのだが、それにしても苛酷過ぎやしないかい?

点滴歩行

※写真はイメージです。

◆しかし近頃の病院の看護システムには驚きの連続でした。昼夜2時間おきに点滴交換、朝5時過ぎ、まだ眠っているというのにいきなり採血、検温、血圧測定が始まり、8時前に担当医回診、おもゆが啜れるようになると、毎朝7時半に配膳、その後も看護師、准看護師さんたちが入れ替わり立ち代わり患者の様子を見回利にやってくる。彼女たちは一様に様々な看護用品とパソコンを載せたカートを押して回り、患者の病状、血圧、体温、便通、そして何の薬をどれだけ投与したかなどを克明に記録し、また患者の希望や要望をメモしていきます。

◆こうした患者個人の情報は病院全体のコンピュータに記録されるので、担当医や看護師が変わっても情報はすべて共有できるようになっています。これで重大な診療ミスを防ぐことができるというわけです。患者は24時間完全監視のもとに置かれ、まるで病院全体がAIで管理されているような気がしないでもありません。しかし、看護にあたって下さった先生や看護師さんたちには感謝してもしきれません。ハードボイルドのリハビリマンなど皆様のおかげで生還することができたのです。本当にありがとうございました。


◆まだまだ書き足りないような気がしますが、退院したばかりで体力に限界がきました。本日はこれまでにさせて頂きます。今後もぽつぽつと更新しようと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。

▼入院中はテレビばかり見ていたが、殆どが森友問題で、B層相手の安倍政権潰しプロパガンダばかりだったニャアwwww

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Author:kenbounoblog
来るべき次元上昇まで、世界で起きる事象を俯瞰したり斜めから見たりしている爺です。

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