身辺整理 ・ 終活



◆学生さんの就職活動を略して就活と呼んでいますが、年寄りの間では終活と言う言葉をよく耳にします。終活とは「人生の終わりのための活動」の略であり、人生の最期を迎えるにあたって身辺整理を意味する言葉です。最近はいろんな企業が終活事業に参入し、懐が豊かな老人の支援に乗り出しています。

終活

◆最近は身内に見取ってくれるものもない人が多いようで、全てコンサルタントにお任せしなければならないようです。入棺体験などのセミナーまで開かれているようです。生きたまま棺桶に入ると人生観が変わるそうですが、自分勝手に死ぬことができないようになっているんですねえ。まさに揺りかごから墓場まで、おカネ、おカネ、おカネですwwww

入棺体験

入棺2

◆若い時は自分の死後のことなどほとんど考えませんでしたが、最近年齢と共に体力気力が失せてきて、流石に身辺整理をせねばと考えるようになり、今になって、成るほどそうだったか!と納得することがあります。

◆私の母は95歳で亡くなりましたが、80歳中頃から家の中の大きな道具、箪笥や着物、家具調度、什器、骨董など、手当たり次第に親戚や知り合いなどに与え、貰い手がつかないものは片っ端から捨て、実家に立ち寄るたびに家は広くなり閑散として、まるで空家のような状態になっていました。

◆私が、何故そんなに何でもかんでも捨てるのか、勿体ないというと「長い間生きていると、要らないものが溜まるのよ。本当に必要なものは鍋、釜、茶碗、皿くらいなものだよ。私の死後、残った者たちに整理をさせるのは気の毒だから、元気なうちに整理しようと思ってね」と笑っていました。

◆「もう限界だね」と気丈な母が弱音を漏らしている。そう私に教えてくれたのは従兄でした。その時母は90歳でした。肝炎を患い酷く体力を消耗するようになり自炊も難しくなって痩せ衰えていました。最後まで自分の家で暮らしたかったようですが、説得して我が家に、引き取りました。

◆同居するようになり、いくらか体力も回復しましたが、今度は次第に記憶障害や認知症の兆候が現れ、自分が入る墓の心配ばかりするようになりました。実家には墓はなく先祖の遺骨は近所の寺の納骨堂に安置されていましたが、住職が亡くなり廃寺同然になっていましたので、我が家から車で、15分くらいのところにある霊園が売り出していた墓を購入し、僧侶による開眼供養に母を同行、読経が終わると母は墓石を撫でながら「ああ、私はここに入るんだね。ああよかった、これで安心した」と、とても喜んでいました。

そして「あたしが死んでも、あんたの夢にも現れないからね。婆ちゃん(祖母)はよく枕元に出てきてあたしを叱っていたけど、あんな怖い思いをさせたくはないからね。と真顔で言ったのが心に残っています。

◆墓ができて安心したのは、それからの母は、毎日デイケアに通い、お仲間と楽しく過ごしていましたが、5年後肝炎が肝臓がんに進行して入院、1週間後に亡くなりました。

遺骨は墓のカロートに安置していますので月命日は成るだけ、連れ合いと墓参するようにしていますが、成仏してくれたのでしょう。約束通り母は全く私の夢には現れていません。

◆最近は終活の方法も多様化しているようですが、亭主と同じ墓には入らず、友達と一緒の友達墓、あるいは樹木葬とか、海に散骨などの埋葬法を選ぶ人が増えているようです。しかし自分がこの世に生きてきた何らかの証を残したいという願望は誰にもあるのでしょう。その心理を利用した新しいビジネスが生まれているようです。




納骨用品や遺影が多様化 「遺フィギュア」も登場 故人を身近に…供養の仕方変化

少子化などで墓の継承が難しくなり、故人の冥福を祈る供養の仕方が変化してきた。主流は従来の「○○家之墓(家墓)」にお参りする先祖供養だが、故人を身近でしのぶための納骨用品や遺影が多様化。遺影からリアルな人形(フィギュア)を作るサービスも登場した。

遺影

 ソフトウエア開発会社、ロイスエンタテインメント(大阪市)は今春、遺影1枚から起こしたデータを基に3Dプリンターで“遺フィギュア”を製作するサービスを始めた。価格は高さ20センチだと税別10万円。すでに10体以上を製作した。

3Db.jpg

注文者は子供を亡くした親や若くして配偶者に先立たれた人が多いが、亡くなった祖父の代わりに自分の結婚式の式場に置いた人もいる。

 「ケースに入れ、身近な場所に置く人が多い」と古荘光一社長。生前に準備すれば本人の全身を3Dスキャナーで撮影でき、費用を抑えられる。終活が定着し、遺影撮影会が人気を集める中、注目されそうだ。

http://sonae.sankei.co.jp/ending/article/150825/e_sogi0001-n1.html




◆ごく近しい人の死は、残された人に相当な喪失感を与えますので、このようなフィギュアを身近に置きたいという気持ちはわかりますが、孫や曾孫の世代になれば、こういうものや位牌、遺影などは残されても迷惑以外の何物でもないでしょう。

江戸時代より連綿と続く旧家であれば血統も守られて行くでしょうが、家制度が崩れ、核家族が当たり前の時代には墓も仏壇も継承する者さえいなくなります。多分我が家の場合も同じこと、私も母に倣って、ぼつぼつ身辺整理を始めねば・・・

▼人間は大変ネ!猫は無一物だから、気楽だにゃ!

猫324






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