小慾知足


◆世界一貧しい大統領として名を馳せた、南米ウルグアイのホセ・ムヒカ前大統領(80)が5日、初来日して話題になっています。ムヒカ氏が国連の気候変動会議で演説した内容が世界を感動させ、その内容が日本で絵本になって各国語に翻訳されて世界で愛読されているそうです。

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◆ヒムカ氏が親日家であった理由がとても興味深いところです。
幼い頃に父親を亡くしたホセ・ムヒカ氏は生計を立てるために花を栽培していたのだが、そのきっかけとなったのが日本人だったのです。当時、ホセ・ムヒカ氏の近所には10〜15軒くらいの日本人家族が住んでおり花の栽培に関する知識を教えてもらい、なんとか生計を立てることができたという過去があったのです。そして彼は昔の日本人を尊敬していたようですが、今の日本人に対しては苦言を呈しています。

ムヒカ

◆「昔の日本人は多くのモノを持たず、それ以上を望まなかったのが日本人だが大きな進歩を遂げた現在は産業社会に振り回されており本当に日本人は幸せなのかと疑問である」「西洋文化の悪い部分を真似して日本の性質を忘れてしまったんだと思う」と言っています。

ムヒカ2

◆何故ウルグアイに日本人家族が15件近くもあったのか、と言えば100年前から日本政府と外務省は貧しい農家の次男三男の家族を南米へ移民として送り込んでいたからです。1908年(明治41年)以降の約100年間で13万人の日本人がブラジルに移住しましたが、行ってみれば地元民も近寄らない湿地帯のジャングルの開拓。ブラジル政府は日本人同化政策を進め奴隷的賃金労働を強制するなど過酷な仕打ちにでました。そして1941年には日米は戦争状態に入りブラジル政府は日本人の移民を禁止したのです。

ポスター

◆ブラジルを逃れた日本移民たちは南米各地に散って行きました。ペルー、ボリビア、アルゼンチン、メキシコ、そして人口がまばらなウルグアイへ移辞移住したのです。肥沃な土地を約束されて片道キップで来てみれば日本政府からの保護や援助など全くなく、孤立無援で無一文。これは移民ではなく外務省の棄民政策だったのです。

棄民

◆しかし日本人たちはめげることなく、生きるために、知恵と汗をだして必死で働いて生計を立てられるようになっていったのです。
日系ウルグアイ人は今日では白人系ウルグアイ人から尊敬され、社会の主流に同化していて、かれらはまた、ウルグアイの文化の重要な部分を占めているようです。控えめで我慢強く、勤勉で親切な日系人に接してきた若き日のホセ・ムヒカ氏が、日本人の精神性に敬意をもったとしても不思議ではありません。それは彼の人生観そのものが、昔の日本人特有の「小慾知足」の精神そのものであるからです。

世界で一番貧しい大統領の素晴らしい演説 ホセ・ムヒカ



◆「足るを知る」と言えば、石庭で知られる竜安寺に有る「吾唯足知」のつくばいを想起しますが、これは釈迦が入滅する直前に弟子たちに語ったとされる「遺教経」の一説にある言葉です。「若し諸々の苦悩を脱せんと欲せば、まさに知足を観ずべし。知足の法は即ち富楽安穏の処なり。知足の人は地上に臥すといえども、安楽なりとなす」

つくばい

◆足ることを知らないものは、如何に富んでいても貧しいのだ。不知足は常に五慾(財欲,色欲,食欲,名誉欲,睡眠欲)に牽かれ、知足の者に憐れみを持たれるものだと言う意味です。

◆つまり『貧乏とは何も持っていない人のことでなく、多くを持ちながらまだまだ欲しい欲しいと満足できない人のことである』と言う、ムヒカ氏の言葉は、お釈迦さまのお言葉だったのです。昔の日系ウルグアイ人から聞いた言葉だったのでしょう。

◆国連の温暖化対策は環境技術で解決するものではない、すべては政治で解決すべきだという彼の言葉は傾聴に値します。インドや中国、そしてアフリカ諸国が米国並みに資源消費をすればたちまち、人類は生存不可能になるという彼の指摘は的を射ています。

◆「物で栄えて心で滅ぶ」と言う言葉がありますが、私たち生活の中では物質的にはもう十分なくらいに潤っています。にも拘らず政府は景気拡大とか、一億総活躍社会、インフラ輸出などこれまでより一層資源消費に拍車をかける政策を掲げています。

◆資本主義は利益の追求だけが目的であり、冨者と貧者の格差を拡大再生産させるだけで、常に不安と飢餓感を掻き立て安心立命の境地とは程遠い状況です。ムヒカ氏は今の日本人に「幸せですか?」と尋ねています。
今の日本で「足るを知って、むさぼるな」というのはアナクロニズムと言われそうですが、今の時代だからこそ「足るを知る」ことが求められているのではないでしょうか。

マーク


◆ムヒカ氏は世界で一番貧しい大統領ではなく、世界で一番無欲な大統領です。
貪欲が背広を着ているよう東京都知事にもムヒカ旋風が吹きつけています。




世界一貧しい大統領来日で 「舛添知事も見習え」の大合唱

増すぞえ
恥ずかしすぎる品性(C)日刊ゲンダイ

「世界で最も貧しい大統領」として知られる南米ウルグアイのホセ・ムヒカ前大統領(80)が5日、初来日した。

 ムヒカ氏は昨年退任するまで5年間、大統領公邸に住まず、給与の9割を貧しい人々のために寄付し、月額1000ドル(約12万円)ほどで生活した。80年代から今に至るまで、首都郊外の農場で質素な暮らしを続けている。

 ムヒカ氏を一躍、世界的な有名人にしたのは、2012年にブラジルの国連会議で行った演説だ。市場経済による消費増大社会を痛烈に批判し、「より便利で、より豊かで、私たちは幸せになったのでしょうか」などと問いかけた“伝説のスピーチ”は、ネットを通じて世界中に拡散した。

 日本でも14年に「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」(汐文社)という絵本になり、きのう現在で累計19万3000部のベストセラーに。そんなムヒカ氏が出版社の招きで初来日するこのタイミングで、「おまえも見習え」などとネット上で猛バッシングされている男がいる。血税5000万円の“海外豪遊出張”で非難ゴウゴウの舛添要一都知事(67)だ。

舛添知事は昨年10月27日から7日間の日程で、パリとロンドンへ出張。総勢20人の“大名旅行”で、舛添知事はファーストクラスを利用し、最高級ホテルのスイートルームに宿泊した。と思ったら、今度は12日から5泊7日の日程で米ニューヨークとワシントンへ“花見外遊”に出かける。

 1日の会見で、香港の記者から「ロンドンとパリの出張に対する批判が完全に消えたわけではないが」などと突っ込まれた舛添知事は、言うに事欠いて「香港のトップが二流のビジネスホテルに泊まりますか。恥ずかしいでしょう」などと強弁してみせた。ネット住民じゃなくても「おまえの方が恥ずかしい」とため息をつきたくなる。

 歴史作家の加来耕三氏がこう言う。

「幕末から明治にかけて海外留学した日本人は、国を背負っているという矜持を持って海を渡ったわけです。そして彼らは堂々として気品があり、知性的だと評価された。問われるのは品性であって、見えを張ったお金の使い方ではない。そもそも江戸の町、つまり東京をつくった徳川家康は質素倹約を命がけで説いている。上に立つ者がぜいたくをすれば人心が乱れ、太平の世が乱れると真剣に考えていたからです。その東京を代表する人間が恥ずかしさの意味をはき違え、ぜいたく旅行をしているようでは、家康も泣いていると思いますよ」

 清貧のかけらもない舛添知事はムヒカ氏の爪の垢でも煎じて飲むべし、だ

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/178753/1




◆「保育園落ちたじゃねーか。日本死ね」で名を挙げた女性議員が輝きすぎて、地球を五周するほどのガソリン代を使っていたそうですが、これも「吾唯足知」とはほど遠いですねwww。

▼パナマ文書漏洩で、ゴミ掃除が進むと好いニャア~!

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