ゼークトの法則



◆最近なぜか、日本企業の劣化や凋落が目につきます。シャープや東芝が一部身売りしなければならなくなっているのは悲しい現実です。これは企業トップのモチベーションが低いことに起因しているのではないでしょうか。それに比べ買収する側の台湾や中国の経営者は利益追求についての貪欲さには仰天させられます。


519097604.jpg




鴻海・郭台銘会長は“非情な経営者”、シャープは耐えられるか

シャープを買収する台湾鴻海集団を率いる郭台銘(テリー・ゴウ)氏は、専門学校卒業後、母親から借りた資金で創業した小さな町工場を世界最大のEMS(電子機器受託製造)企業に育て上げた立志伝中の人物。

だが独裁者タイプなうえに、1日16時間働く猛烈な仕事人間で、部下にもそのレベルを強要する。高給をエサにヘッドハンティングされた若手幹部らは、数年で心と体を病んで辞めていく。

米アップル製品の委託製造などを手がける同集団傘下のフォックスコン中国工場では、従業員が非人間的な労働環境の下、心労で次々飛び降り自殺する事件も起きた。このときは「最近の出稼ぎ労働者は心が弱い」と非情なコメントをし、中国社会で炎上した。

ほんはい

台湾鴻海集団会長 郭台銘(AFLO=写真)

二子をもうけた愛妻を乳がんで亡くした3年後、24歳年下の人気振付師と再婚、三子をもうける精力絶倫ぶり。台湾生まれだが祖籍は中国山西省で、ビジネスの軸足も中国。

2014年、中国とのサービス貿易協定締結に反対する「ひまわり学生運動」が起きた際は、「民主主義でメシは食えない」と批判。16年の総統選前には「中台平和協定を締結すべき」と訴えるほどの親中派だ。中国メディアは、シャープ買収を「中国企業による日本企業買収」と報道する。

「名門シャープが台湾資本と中国市場の力で息を吹き返す」というシナリオが期待できるものの、残留が約束されている日本人経営者と社員たちが、非情な郭のビジネススタイルについていけるか。日本企業の生き残り戦略の試金石となる案件だ。


台湾鴻海集団会長 郭台銘(Terry Gou)
1950年、台湾生まれ。中国海事専科学校(現台北海洋技術学院)卒業。兵役を経て1年間企業に勤務。74年、鴻海プラスチック企業有限公司設立。

http://president.jp/articles/-/17834




◆ホンハイは、iPhoneをはじめとするスマートフォンなどの電子機器を受託生産する会社で、 売上高15兆円 、社員100万人以上 と言う巨大企業ですが独自のブランドがなく、技術を持つシャープを買収することで、今後自社ブランドを確立していく積りでしょう。

◆本人は1日16時間働くそうですが、さらに社員の小便をチェックし、色が薄いと努力が足りないと叱咤激励するという噂もあります。
日本ではブラック企業の烙印が押されること間違いなしですが、 実際中国の工場では自殺者が相次ぎ騒動になり、従業員の反発も強いと言われています。 中国の報道では、「血と汗の工場」と呼ばれているとのことです。

◆中国企業は自分で新製品の研究開発をするのではなく、外国で開発された技術を買い低価格で大量生産して原産国に逆輸出するという、なんとも厚かましい商法で巨利を得るのですが、利用されるのは何時も日本人です。




「日本製よりうまい」小米科技(シャオミ)の炊飯器 「爆買い」にブレーキ? 開発者は旧三洋電機部長

mesi.jpg

「日本製で炊くより断然おいしかったよ」。上海の友人が購入したばかりの中国製炊飯器の自慢話を始めた。コメの品種をスマートフォンで読み取り、最適温度や炊きあげのタイミングの情報をスマホから炊飯器に伝送し、遠隔操作する。

 スマホ連動型の炊飯器は日本が先行しているが、問題はお値段。日本製が3万円前後なのに対し、中国製は半額の999元(約1万6千円)。日本で「爆買い」する中国人観光客の目当ての一つだった炊飯器も、味や性能で劣らなければ、中国製は手ごわいライバルになりそうだ。

 製品化したのは、中国のスマホメーカー大手、小米科技(シャオミ)。6年前に小米を創業して成功、ネットで若者から「米神」と称賛される雷軍会長が、コメの味にこだわって2年前に開発を命じたという。

ただ、同社ホームページによると、開発責任者は日本人だった。旧三洋電機の炊飯器部門で開発部長だったという内藤毅氏で、「より良い炊飯器を作って日本にも売りたい」と強調。中国国内のみならず、日本市場への上陸まで宣言した。

 開発者が誰であれ、中国メーカー製に誇りを持ち始めた中国の消費者には好評だ。一方、日本が培った技術をベースに中国メーカーが製品化した格安の炊飯器に、日本人はどう反応するのだろう。(河崎真澄)

http://www.sankei.com/column/news/160419/clm1604190006-n1.html




◆悲しいかな、これも経営難に落ち入った三洋電機が中国家電大手、海爾集団(ハイアールに身売りしたことはら始まっています。三洋電機は一度パナソニックの子会社に成りましたが、ハイアールはパナソニックから三洋電機の白物家電事業を買収した。同時に多くの三洋社員もハイアールに移ったのです。

ハイアール

haia-ru.jpg

アクア

◆つまり、パナソニックは同胞を中国に売り払ったのです。そうなれば旧三洋の社員たちは新しい雇い主に忠誠を誓わねばなりません。中国企業の利益のために日本企業と戦うことになるのです。

◆世界を驚かせるような技術を持ちながら、商売の下手な日本人は常に中国人やユダヤ人に出し抜かれています。インドネシアの高速鉄道受注では中国に出し抜かれ、オーストラリアの潜水艦売り込みでもドイツ・フランスに出し抜かれています。




日本が脱落か 入札で「熱意が欠けていた」と地元メディア 

そうりゅう660


【シドニー=吉村英輝】オーストラリア公共放送(ABC)は20日、主要閣僚らで構成する国家安全保障会議(NSC)が、次期潜水艦調達計画の共同開発相手をドイツとフランスに絞り込み、日本を除外する決定を下したもようだと伝えた。同放送は、決定内容は来週にも発表されるとしている。

 同放送は、19日夜に開催されたNSCのこの決定が、「最終判断かは不明」ともしている。日本が脱落した根拠として、豪州政府担当者らが、入札で日本側に「熱意が欠けていた」ことを懸念したとした。

 調達をめぐっては、米国政府の元高官らが、同じ同盟国である日本からの調達を推していた。だが、同放送は、オバマ米大統領が、調達は「主権」に従いなされるものだと、ターンブル豪首相に確約したことにも言及した。

 日本、ドイツ、フランスが受注を目指す豪次期潜水艦12隻は、建造費だけで500億豪ドルかかる豪州史上最大の防衛装備品調達。豪国防省は各国提案の潜水艦能力を検証する「競争評価手続き」を終え、ペイン国防相が、NSCに報告していた。

 豪政府の潜水艦選定をめぐっては、親日派とされたアボット前首相や米国が日本の「そうりゅう」型を支持し、本命視されてきた。だが、独仏が豪州国内建造比率引き上げでアピールし、巻き返しを図っていた。

http://www.sankei.com/world/news/160420/wor1604200013-n1.html




◆こうした残念な結果になるのは戦後経済を復興牽引してきた世代のハングリー精神が受け継がれてこなかったことにあります。松下幸之助、土光俊夫、本田壮一郎、盛田昭夫と言うような人々が去って、2代目3代目が後を継ぐと家を売らなくてはならなくなるのです。

◆3代目売り家と唐様で書きと言う言葉がありますが、その実例が、ソニー創業者、故・盛田昭夫氏の長男・英夫氏(63歳)でしょう。

彼は創業者の長男として次世代のソニーを牽引する人物として世間の期待を一身に集めていましたが、ソニーを辞めて食品会社、スキー場、資産管理会社、ハワイでの不動産会社、F1ビジネスでオランダの法人を買収するなど様々な事業に手を出しましたが、これらが悉く失敗し盛田家を破産させ、特別背任疑惑で、一族からも孤立していると言われています。

ソニー創業家の没落 創業者の長男に「特別背任疑惑」、事業の失敗連続で盛田家の資産枯渇
http://biz-journal.jp/2015/11/post_12584.html



◆バブル期に青春時代を送った世代は苦労知らずに過ごしています。贅沢と放埓の中で努力するということを知りません。こうした世代が今日の日本企業のトップに座っているのですから、日本全体がじり貧になっていくのも無理ないことだと言えるのではないでしょうか。叩き上げのホンハイやシャオマイの経営者たちとは能力に雲泥の差があるのです。

◆「バカと鋏は使いよう」と言いますが、ドイツの軍人で参謀総長や陸軍司令官を務めたハンス・フォン・ゼークトと言う人が軍人を4つのタイプに分け、使い分けをしていたという有名な話があります。




159ecf42.jpg


1、有能な怠け者

2、有能な働き者

3、無能な怠け者

4、無能な働き者


◆ハンス・フォン・ゼークトはこの4種類の人間の役割を次のように決めていたようです。

1「有能な怠け者」は司令官にせよ。

理由は有能であるが故に事の是非を決することができる。
そして、怠け者であるが故に他人を用いて任せることもできるので上に立つ者として最適である。

2「有能な働き者」は参謀にせよ。

理由は、事を判断することはできるが、働き者であるが故に他に任せきることができない。
よって、上に立つよりも参謀として輔佐する立場が適当である。

3「無能な怠け者」は連絡将校か下級兵士にせよ。

理由は、自分で判断できないし、自ら動こうともしない。
よって、命ぜられたことをそのまま遂行する立場に適任である。

4「無能な働き者」は銃殺するべし。

理由は自分で適切な判断もできないのに、勝手に動く。
これは、余計な事をして迷走する者である。




◆これは何も軍人だけに当てはまる法則ではありません。企業でも官僚でも政治家にでも言えることです。企業人としての盛田英夫氏は間違いなく4番目のタイプです。余計な迷走をして創業家を潰してしまったのです。シャープや、東芝、三洋などの経営陣の多くがこの4番目のタイプです。やらなくてはならないことと、やらなくていいこと、やってはならないことの区別がつかないのです。

◆政治家でこれに当たるのが村山富一、河野洋平、鳩山由紀夫、管直人です。GHQの自虐史観教育で洗脳された彼等の国家観は倒錯し、やってはならないことばかりやって、日本を苦境に陥れた罪は、まさに銃殺ものです。
民進党が与党を凹ませる積りでぶっつける国会質問で、何時もブーメランが戻って藪蛇になるのも、ハンス・フォン・ゼークトの4つ目の法則が働いているからです。

◆コンピュータ付きブルドーザと言われた田中角栄は、持論の日本列島改造計画を成し遂げました。田中は典型的な1のタイプ「有能な怠け者」だったようです。側近には「有能な働き者」を起き、さまざまな提言をさせ「お前が好いと思うならやって見ろ、責任はわしがとる」と人を信用していたので多くの仕事が出来たのです。彼は高等教育などうけていませんで、幼少のころから土方として働き、若くして土建会社を作った叩き上げで、人を見る目や人心掌握術を独自に会得したのです。「艱難汝を玉にす」という言葉がありますが、そう言う人には「余人をもって代えがたい」魅力や力があるものです。

◆人材育成のために、吉田松陰に倣い松下幸之助は私財を投じて松下政経塾を開きましたが、卒業生は傲慢不遜で鼻もちならない口舌の徒ばかり。4番目の「無能な働き者」の巣になっていて、政治も経済も先細るばかりです。

▼もう田中角栄のような人物は出てこんじゃろニャア~

猫仙人


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kenbounoblog

Author:kenbounoblog
来るべき次元上昇まで、世界で起きる事象を俯瞰したり斜めから見たりしている爺です。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR