ソフトバンクに危機?



◆ソフトバンクの孫正義氏が2014年9月に米グーグルからスカウトしたニケシュ・アローラ氏を165億円余りでスカウトしたことが大きな話題になりました。グーグルでのアローラ氏の報酬は60億円だったそうですが、孫氏はアローラ氏に惚れ込み、後継者にしようとカネに糸目をつけず、年俸80億円でグーグルから引き抜いたのだそうです。
国内上場企業が経営幹部に支払った報酬としては過去最高で、高すぎるという批判もある、日産自動車のカルロス・ゴーン会長兼社長でも10億3,500万円(15年3月期)ですから凄い待遇ですが、なんとこのアローラ氏が突然辞任するとのことです。




アローラ氏、ヤフー会長も電撃辞任へ 孫社長の後継者候補に何が起きたのか?

アローラ

ソフトバンクグループが22日付で退任すると発表したニケシュ・アローラ副社長が、子会社のヤフー会長も辞任する方向で調整していることが21日、わかった。

 ヤフーが21日に開いた株主総会ではアローラ氏を取締役に選任する議案が承認、その後に開かれた取締役会でも会長に再任されたが、ソフトバンクグループの経営から身を引くのに合わせて、ヤフーも去る見通しだ。

 アローラ氏は2014年に米グーグルを経てソフトバンクグループに入社。孫正義社長が「後継者候補」とし、2015年6月に同社副社長に就任、中核子会社のヤフーでは、同月から孫正義氏に代わって取締役会長を務めていた。

 ヤフーの宮坂学社長は、アローラ氏の経営への参画について「米サンフランシスコにいることが多いが、ビデオ会議で取締役会に参加し、活発に議論をしている」と説明。宮坂社長は「実際に事業の決断をするのは、執行役員だという考えを強く持っていて、聞けばアイデアをくれるが、指示はしない」とも述べていた。見方によっては、それほど深く経営に関与していなかったとも考えられる。

 ヤフーの株主にとっては、21日に決議した取締役選任案が、その日のうちに事実上ひっくり返ることになった。ヤフーには、今後、株主から改めて事情について説明を求める声が相次ぎそうだ。

 21日夜、アローラ氏は同日、SNS「ツイッター」でヤフーの取締役に選ばれたことについてどう考えるかという質問を受けて「ヤフーを愛している。宮坂社長が自分を必要とすれば、いつでも力になる」と回答した。

 22日はソフトバンクグループの株主総会が開かれる予定。アローラ氏の退任について、株主から説明を求める声が相次ぐのは確実だ。

http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%E3%82%A2%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E6%B0%8F%EF%BD%A4%E3%83%A4%E3%83%95%E3%83%BC%E4%BC%9A%E9%95%B7%E3%82%82%E9%9B%BB%E6%92%83%E8%BE%9E%E4%BB%BB%E3%81%B8-%E5%AD%AB%E7%A4%BE%E9%95%B7%E3%81%AE%E5%BE%8C%E7%B6%99%E8%80%85%E5%80%99%E8%A3%9C%E3%81%AB%E4%BD%95%E3%81%8C%E8%B5%B7%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B%EF%BC%9F/ar-AAhooCu?ocid=iehp#page=2




◆ソフトバンクの異変はアローラ辞任だけではなく、孫氏は中国のアリババ・グループの株を売却し、その上ガンホー・エンターティメント株なども売却したそうです。




ソフトバンクのアリババ株売却、1兆円超に ガンホー売却も決定


アリババ売却

[東京 4日 ロイター] - ソフトバンクグループは3日、保有する中国の電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディング株の売却総額が、100億ドル(1兆0900億円)に達すると発表した。1日の発表時は79億ドル以上を予定していたが、投資家の需要が強かったことから2日に10億ドル、3日に11億ドルの追加売却を決めた。

 売却は財務体質の強化が主目的で、調達資金は有利子負債の返済などに充てる。この結果、連結純有利子負債/調整後EBITDA倍率は16年3月末時点の3.8倍から3.2倍程度まで改善する見通し。

 同社のアリババ持株比率は32.2%から約27%に低下するが、持分法適用会社の位置づけは変わらない。

 売却について広報担当者は「財務の健全化が目的で、何か案件があるわけではない」と語った。

 また、保有するガンホー・オンライン・エンターテイメント株の売却も併せて決めた。1日にガンホーに株式売却を打診。ガンホーは3日に自己株式の公開買い付けで取得することを伝えた。

パズドラ

 ソフトバンクグループとソフトバンクは、昨年12月末現在でガンホー株を2億7260万株(持株比率28.41%)保有しており、このうち2億4830万株(同23.47%)を売却する。

公開買付価格は2日終値から4.85%ディスカウントした1株294円で合意した。売却総額は約730億円となり、ガンホーは持分法適用会社から外れる。

 孫正義社長はグローバル展開への取り組みを発表した昨年5月の決算発表時に「今後はこれまで以上に投資・売却が頻繁に起こる」と述べ、取捨選択の加速方針を表明していた。
 同社はグローバル経営を強化するために組織再編を進めており、海外部門はニケシュ・アローラ副社長の権限がより強まっている。

 アローラ副社長は1日、アナリスト向けの電話会議で、アリババ売却で得た資金は財務の改善に充てる予定だと説明。米ヤフーの事業取得に充てることはないとの考えを示した。
 同社はスマートフォン向けゲームを手掛けるフィンランドのスーパーセルの売却も検討しており、ポートフォリオの見直しを加速させている。

(志田義寧 編集:田巻一彦)

http://diamond.jp/articles/-/92553




コラム:ソフトバンクのアリババ株売却、遅きに失したが賢明


孫と馬

 6月1日、ソフトバンクグループは、債務返済に充てるため、中国の電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディングの4.2%株を少なくとも79億ドルで売却する。写真はソフトバンクグループの孫正義社長(左)とアリババ創業者の馬雲氏、都内で2014年7月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

[香港 1日 ロイター BREAKINGVIEWS] - ソフトバンクグループ(9984.T)は、債務返済に充てるため、中国の電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディング(BABA.N)の4.2%株を少なくとも79億ドルで売却する。

ソフトバンク創業者の孫正義氏はかつて、アリババ株の3分の1程度の保有を維持する方針を示していたが、戦略を大幅に転換する。歓迎すべき変心だが、アリババへの投資は恩恵ではなく負担、と認めるのに遅きに失した感がある。

ソフトバンクと孫氏は当初、アリババに対し2000万ドル投資。それがわずか16年のうちに670億ドルにまで膨らんだ。しかし、アリババが2014年に株式を公開して以来、ソフトバンクにとって、少数株式の維持を正当化するのがますます困難になっていた。モルガン・スタンレーは、アリババ株の上場以来、ソフトバンク株は同社の内訳の合計を平均で35%も下回る水準で取引されている、と試算している。

孫氏は今、出資の一部を引き揚げようとしている。今回の売却では、20億ドル分をアリババに売却するほか、4億ドル分をアリババの取締役の過半数を指名する「アリババ・パートナーシップ」のメンバーに、5億ドル分をソブリンファンドに売却。

さらに50億ドル分は、3年以内にアリババ株に転換する証券を通じて機関投資家に売却する。
3月末で510億ドルのソフトバンクの純債務は、利払い・税・償却前利益(EBITDA)の3.3倍に圧縮される見通し。これは、傘下の米携帯大手スプリント(S.N)の借り入れは勘案していない数字だ。

ただし売却後もソフトバンクはアリババの28%株を保有していることになり、ソフトバンク株は引き続き、ヤフージャパン(4689.T)株などの保有資産と比較して、大幅なディスカウントで取引されるだろう。

それでも今回の売却によって、数多くの買収を通じて膨張したポートフォリオに対して、ソフトバンクがより規律あるアプローチを取る用意があることが確認された。

ソフトバンクは、「クラッシュ・オブ・クラン」で有名なモバイルゲーム開発会社スーパーセルの過半数株売却を交渉しているとされ、売却が実現すれば、さらに40億ドルの調達が可能と見られている。孫氏は、向こう6カ月間はアリババ株をこれ以上は売却しないと表明した。しかし、一段の売却が続く雰囲気が濃厚だ。

http://jp.reuters.com/article/softbank-alibaba-breakingviews-idJPKCN0YN3TS




ヤフー株の買い増しか?

なぜ今、資産売却を急ぐのか。ソフトバンクは一連の売却について、「有利子負債の返済に充当するほか、一般事業目的に活用していく」と理由を説明するが、これを額面どおり受け取る者はいない。

特にアリババについて孫社長は、「前途に壮大な成長機会が広がっている」と持ち上げていた。であれば、売るよりも持っていたほうがよさそうなもの。謎は深まる。

巷間、うわさされているのは、子会社ヤフージャパン株の買い増しだ。ヤフーは43%を保有するソフトバンクグループが筆頭株主。第2位は35.5%の米ヤフー。現在、米ヤフーは経営難から、日本のヤフー株売却を模索している。相手先として米通信大手、ベライゾン・コミュニケーションズの名が挙がる。

ソフトバンクの有利子負債は3月末で11兆9224億円と巨額。全上場企業ではトヨタ自動車に次ぐ。

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しかも、1年以内に返さなければいけない“返済圧力”は、年々増している。2015年3月末と比較すると、今年3月末の返済圧力は、6293億円も増えている。

ただし、これも資産売却を急ぐ理由としては、説得力に欠けよう。返済圧力1.5兆円のうち、短期借入金などロールオーバー(借り換え)がプログラム化されているものを除くと、約7700億円。

手元資金も減ったとはいえ、3月末で2.5兆円ある。会社側も「株式売却に頼らずとも償還に懸念はない」とする。

ほかに考えられるのは、2月に5000億円の自己株買いを発表した際、「資産売却を加速する」としていた、孫社長の“有言実行”だ。

ソフトバンクは1億6700万株(発行済み株式の14%)、5000億円を上限に、自己株を2017年2月までに取得することを発表。そのための資金は「保有資産の売却や手元資金で充当する」と明記していた。今回の株売却は、自己株買いの資金について、保有資産の売却で手当てしたことを意味する。

ある格付け会社のアナリストは2月当時、開いた口がふさがらなかったという。「巨額の負債を抱えていながら借金を返済せず、まさか自己株買いを優先するとは……。ただ、今回の有言実行はプラス。『往って来い』で、格付けに影響はないが」。

ソフトバンクは手にする自己株を「消却する」とは明言していない。今後、株式交換による買収などで、自己株を活用することは十分ありうる。

http://toyokeizai.net/articles/-/123263

◆孫氏は「いずれは世界一になるという意気込みで、米国の携帯業界第3位のスプリントを1.8兆円で傘下に収めたものの、第3四半期(2014年10月~12月)決算では、商標権や固定通信事業の資産を対象に21.3億ドル(約2500億円)もの減損損失を計上し、営業損益は25.4億ドルの赤字となり、スプリントの買収で積み上がった有利子負債は11兆8918億円(15年9月末時点)となっていりようです。ソフトバンクの企業経営診断で見ると、収益性と成長性に優れていますが安定性にかけていることが解ります。

チャート

◆これは、売上高8兆6702億円(15年3月期)を上回る異常な水準で、ソフトバンクの有利子負債の重圧が経営に相当の負担となっていることは間違いないでしょう。

この負担を少しでも軽くしようと、アローラ氏は出資した企業の株式を計画的に売却して、リターンを得る正攻法で投資家の常道を歩んでいたのに、孫氏はいったん買った会社は売らないと主張し、スプリントの売却をめぐって二人が衝突したのではないかと専門家は見ているようです。しかし、アローラ氏にすれば11兆円もの有利子負債の返済責任を負いたくはないし、孫氏もまた自分の責任を負わせる訳に行かないでしょう。だからこの辞任はやむを得ないものだったのでしょう。
向かうところ敵なしに見えた孫帝国ですが、陰りが見えてきたようです。


◆ソフトバンク・ホークスは日本一の貯蓄があるワン、売るなよニャア!

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