長生きは考え物



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◆今朝の読売朝刊に「家族介護殺人や心中179件、高齢夫婦間が4割」という記事がありました。ほぼ一週間に1件のペースで発生し、70歳以上の夫婦間で起きた事件が起きたケースは4割を占め、介護が必要なひとが10年前の1,5倍600万人を超えているそうです。高齢の夫婦が「老々介護」の末に悲劇に至る例が多くなっているのです。同紙の調査では加害者のうち126人(70%)が男性で家事に慣れない男性の方が思い詰めやすい傾向があるとのこと。被害者に認知症の症状が確認できた事件は71件(40%)。食事や排泄の介助などによる体力的負担に加え、徘徊、幻覚、暴言などで疲弊した末に犯行に及んだケースが目立つそうです。

◆警察庁は、介護、看病疲れが動機となった殺人(未遂を含む)検挙事件で、被害者が60歳以上だったのは13~15年の3年間で104件だったが、加害者が立件できない心中などは含まれていないとしています。

◆こうした悲惨な事件は起こらないまでも、老々介護は確実に増加しています。厚労省によれば、65歳以上の認知症の人は2012年時点で462万人で、7人に1人の割合で、2025年には約700万人に増えると推計しているそうです。


◆読売の調査では、家族の中で誰が介護をしていたか特定できた事件の85%で、加害者が一人で介護を担っていたそうで孤独な介護が事件多発の背景にある相です。介護保険制度が2000年にスタートしましたが、現実には費用の問題などで必要な質と量にサービスを利用できないケースも少なくないようで、介護者も周囲も「家族が面倒を見るべきだ」という価値観に縛られ、負担が限界を超える例が後を絶たないのです。


◆介護殺人だけではなく、戦後70年有余で進んだ核家族化や非婚化、都市化により家族や地域との「支え合い」が崩れ児童虐待や家庭内暴力につながっています。殺人事件の内、親族間で起きた割合は52%(15年中)10年前より8ポイント上昇したそうですが、こうした事件は注目されにくく、プライバシーの壁もあって検証されることが少なかったようです。

◆これは他人事ではありません。実際にいま私が体験しているからです。連れ合いが9月2日に顔面帯状疱疹を発症し、片目が潰れた「お岩さん」状態になり、頭の激痛で七転八倒。皮膚科では治療できないのでペインクリニックへ通うも痛みは殆ど取れず衰弱が激しくなるばかりでした。やむなく10日ほど総合病院へ入院させましたが、医師が止めるのも聞かず、早く家に帰りたいとぐずり出す始末。総合病院では眼科、麻酔科、内科、皮膚科が揃っているので総合的に治療して貰えるのですが、家に帰ればクリニックや医院を梯子しなくてはなりません。渋々退院の手続きを取りましたが、このあたりから、言動が粗暴になり、反抗的で攻撃的になってきました。


◆ここから地獄のような日々が続きます。連日のように、クリニックへの送迎です。1時間半以上待たされる付き添い、買い物、3度の食事の支度、食後には7種類の薬を処方どうりの順番で飲ませます。
幸い排泄は自力でできますので助かっていますが、何かが気に入らないと物を投げたり、テーブルを叩いたりして不平不満を言うようになりました。ヘルペスウイルス、あるいは鎮痛剤など薬物によるものか原因はわかりませんが、認知症の初期症状ではないかと思います。

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◆また夜中の3時ごろ起きだしてつまみ食いをしたり、ガサゴソと動き回っている内に箪笥の扉に額を打ち付け、お岩さんのようになっているところがパックリ割れて大出血という騒動もありました。救急車を呼んで病院へ搬送してもらい9針も縫う手術を受けています。本日も消毒と付け替えのために通院してきました。

◆それまではあまり他人の悪口など云うことはなかったのですが、親戚や友人たちのことを思い出しては罵るようになりました。私にまで当たり散らして、市役所で離婚届を取ってくると言い出す始末。終いには勝手にタクシーを呼んで出かけようと乗り込むところをなんとか抑え込み、運転手さんにお金を渡して詫びを入れて帰ってもらいました。発症から3か月以上、土日祝日なしの介護、一体何時までこのようなことが続くのか、先のことを思うと正直、やりきれない気持ちです。長生きも考え物ですね。


▼人間、憂きこと山のごとしだニャア

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Re: 初コメです

> いつも拝見しています。
> 私の両親の状況に似通っていて思わずコメントを投稿したくなりました。
> 博識なブログ主様ですから、すでに色々と調べて居られるとは思いますが
> 処方薬の中に「アリセプト」あるいはそれに作用が似ている薬がありましたら
> 中断され「気性が荒くなって困っている、薬の影響ではという知人が居たので心配になった」
> と病院で相談してみてください。
> アリセプトが無関係だったとしても、ご本人の前で言えない事は、院内に医療相談員やケースワーカーの肩書きのスタッフが居ますので
> 電話で相談してみられることをおすすめします。




コメント有難うございます。アリセプトという薬は処方されていないようですが、7種類の薬の中には似たような成分が含まれているかもしれませんね。調べてみます。今後もよろしくお願いします。唖蝉

私の父は、A病院でパーキンソンの疑いで何年かかかっていました。
元々短気で気性も荒くて扱いにくい人でしたが、
段々と数分おきに激しく怒り散らすようになり
気弱な母はストレスから毎日下痢をしていました。
途中パーキンソンの名医であるB病院に変わって相変わらずアリセプトは出ていましたが、
名医の著書を読んだら本人が居る前で話せない困り事は
診察前に病院に電話して医療相談員に伝えるよう書いてありました。
電話したりファックスしたりして事前に伝えた内容は、
すべて診察の日には医師の手元のカルテに書いてある状態です。
そして父には適当な理由をくっつけて医療相談員との面談もあったり
父が検査に入っている間に
医療相談員と家族だけの面談があったりもありました。
そこで服用している薬が本人の体質と合わなくて怒っているのではと指摘がありました。
医師から本人には別の理由を説明してくれて、
該当すると思われる薬をやめました。
今は逆におとなしくなり過ぎてもの足らないくらいです(笑)
今のおとなしくなり過ぎている状態が逆に薬の影響かと心配になるくらいですが
仮にそうだとして日常生活全般を世話する家族の心身の健康には変えられません。
共倒れだけは避けなければなりません。
どうかお元気で

Re: タイトルなし

> 私の父は、A病院でパーキンソンの疑いで何年かかかっていました。
> 元々短気で気性も荒くて扱いにくい人でしたが、
> 段々と数分おきに激しく怒り散らすようになり
> 気弱な母はストレスから毎日下痢をしていました。
> 途中パーキンソンの名医であるB病院に変わって相変わらずアリセプトは出ていましたが、
> 名医の著書を読んだら本人が居る前で話せない困り事は
> 診察前に病院に電話して医療相談員に伝えるよう書いてありました。
> 電話したりファックスしたりして事前に伝えた内容は、
> すべて診察の日には医師の手元のカルテに書いてある状態です。
> そして父には適当な理由をくっつけて医療相談員との面談もあったり
> 父が検査に入っている間に
> 医療相談員と家族だけの面談があったりもありました。
> そこで服用している薬が本人の体質と合わなくて怒っているのではと指摘がありました。
> 医師から本人には別の理由を説明してくれて、
> 該当すると思われる薬をやめました。
> 今は逆におとなしくなり過ぎてもの足らないくらいです(笑)
> 今のおとなしくなり過ぎている状態が逆に薬の影響かと心配になるくらいですが
> 仮にそうだとして日常生活全般を世話する家族の心身の健康には変えられません。
> 共倒れだけは避けなければなりません。
> どうかお元気で



吉備団子様

励ましのお言葉まことにありがとうございます。
お父様がおとなしくなり過ぎで逆に心配とのこと、何よりでした。

連れ合いの薬の量を減らしていますが、症状は一進一退で、何が気に入らないのか、食事を作っても箸をつけずふて寝をしています。後は時間が解決してくれるでしょう。
今後とも簿愛読賜りますようk願い申し上げます。

唖蝉坊
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Author:kenbounoblog
来るべき次元上昇まで、世界で起きる事象を俯瞰したり斜めから見たりしている爺です。

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